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エンジニアが激務で辞めたいのは甘え?辞める前の判断軸5つ

この記事は、エンジニアの激務がつらくて「辞めたい」けれど、勢いで辞めていいのか決めきれない人に向けて書いています。原因の切り分け方から、社内異動・転職の選び方まで分かります。

目次

結論:辞めたいほどつらいなら、環境を変える方向で考えていい

激務がつらくて「辞めたい」と思っているなら、今の環境を変える方向で考えていいと思います。

ただし、ここでいう「環境を変える」は、必ずしも今すぐ会社を辞めることではありません。

  • 今の案件だけが原因なら、案件変更
  • 今の部署が原因なら、部署異動
  • 会社や組織そのものが原因なら、転職

というように、今のつらさを解消するために「どこまで変える必要があるのか」を考えるのがポイントです。

私自身もSIerで5年間働き、月100時間近くの残業をした時期を経験した後、最終的には転職しました。

その経験からも、激務だからといって無理に耐え続ける必要はないと思っています。一方で、会社を辞めなくても原因だけ取り除けるなら、その方が負担は小さく済みます。

「我慢する」か「今すぐ退職する」かの二択ではありません。この記事では、今の環境から抜け出すために、どの選択肢を取ればいいのかを順番に整理します。

なお、当時の働き方やSIerが激務になりやすい理由については「SIerは激務って本当?文系出身が開発5年やった本音【体験談】」で詳しく書いています。

まず「案件の問題」か「会社の問題」かを切り分ける

激務から抜け出すために、最初に確認したいのが、今つらい原因が「今の案件だけ」にあるのか、それとも「会社・組織そのもの」にあるのかです。

ここを間違えると、本当は案件変更だけで解決できるのに会社を辞めたり、逆に会社全体が原因なのに「次の案件なら楽になるかも」と粘り続けたりすることになります。

今の状態まず考えたい選択肢
特定の案件だけ炎上している案件変更
リリース前など一時的に忙しい忙しさが終わる時期を確認
特定の部署だけ忙しい部署異動
常に複数案件を掛け持ちしている組織の体質を確認
どの部署でも慢性的に人が足りない転職を検討
長時間労働を前提に仕事が回っている転職を検討

特に、自分に問いかけてみてほしいのが次の質問です。

「今の忙しさは、今の案件だけの話か? 半年後に楽になる具体的な見込みはあるか?」

リリースが終わる、増員が決まっている、次の案件では担当量が減るなど、具体的な見込みがあるなら待つ選択もできます。

一方で、「そのうち落ち着く」と言われ続けているだけで、半年後も同じ働き方が想像できるなら、案件ではなく会社や組織の問題かもしれません。

その場合は、「自分がもっと頑張れば何とかなる」と考えるより、環境そのものを変える方が直接的です。

心身に影響が出ているなら、キャリアより先に休む

ただし、ここまでの判断より先に対応した方がいい場合があります。

睡眠や体調、日常生活に明らかな変化が続いている場合です。

不調の原因や必要な対応は人によって異なるため、この記事だけで判断することはできません。

気になる状態が続いているなら、「今辞めたら経歴に傷がつくか」「あと半年続けた方がいいか」といったキャリア上の損得よりも、休むことや仕事から距離を取ること、必要に応じて医療機関など適切な相談先へ相談することを優先してください。

そこまではないという人は、ここから「今の会社に残る理由があるか」を考えていきます。

残るなら「いつまで・何のために」を決める

「辞めたい」と思っているのに、無理に今の会社へ残る理由を探す必要はありません。

ただ、次の3つを満たすなら、一定期間だけ残る選択はあると思います。

  • 忙しさが終わる具体的な見込みがある
  • 今の会社で得たい経験が明確に残っている
  • その期間の負荷を、自分自身が許容できる

逆に、この3つがほとんど当てはまらないのであれば、無理に「残る理由」を作らなくてもいいと思います。

私自身、何度も辞めたいと思いながらすぐには辞めなかった時期があります。当時は、エンジニアとして技術力を身につけたいという目的があり、まだ得たい経験が残っていると感じていたからです。

ただ、技術面である程度自信がつき、次に得たい経験が変わった頃には、同じ環境で働き続ける理由も薄くなっていました。

残るなら、「あと半年」「この案件が終わるまで」「この経験を積むまで」というように期限や目的を決めておくのがおすすめです。

期限も目的もないまま「もう少しだけ」と続けていると、その状態がそのまま何年も続いてしまうことがあります。

会社を辞めずに解決できるなら、まず社内で環境を変える

原因が会社全体ではなく、案件や部署にあるなら、転職より先に社内で環境を変えられないか確認する価値があります。

  • 案件変更を上司に相談する
  • 部署異動の制度を確認する
  • 担当案件数や業務量を減らせないか相談する
  • PM・PL・開発など、担当する役割を変えられないか相談する
  • 現在の繁忙期が終わる具体的な時期を確認する

今の会社の給与や仕事内容、人間関係などには満足していて、「この案件だけがしんどい」というのであれば、会社ごと変えるより、原因だけ取り除く方が小さな変更で済みます。

逆に、上司に相談しても仕事量が変わらない、異動先も同じように忙しい、そもそも会社全体で人が足りない、といった状況なら、社内だけで解決するのは難しくなります。

その場合は、「まだ社内でできることがあるはず」と無理に探し続けるより、外の会社を見る段階に進んでもいいと思います。

会社そのものが原因なら、転職で環境を変える

慢性的な人手不足、複数案件の掛け持ち、長時間労働を前提とした仕事の進め方など、会社や組織そのものが原因なら、会社を変えることが一番直接的な解決策になることがあります。

「エンジニアはどこも忙しい」「SIerなら仕方ない」と思うかもしれませんが、会社によって働き方はかなり違います。

私自身も会社を変えたことで、以前とはかなり違う働き方になりました。

だから、今の環境がつらいのであれば、他の会社でも同じだと決めつけず、一度外を見てみる価値はあります。

ただし、次に「今より楽そうな会社」を探すだけでは不十分です。

激務から抜け出したいなら、次の会社では今の会社で嫌だったことを繰り返さないことが重要です。

私自身、激務から転職して、働き方を変えられました。ただ渦中にいると、その忙しさが普通なのか分からなくなりがちです。辞めるかを決める前に、まず現状を第三者に話して整理してみてください。

次も激務な会社を選ばないために、条件を先に決める

私が転職するときに重視したのは、単に「残業が少ない会社」ではありませんでした。

働き方を改善しつつ、次のキャリアで何を得たいのかも含めて条件を整理しました。

  • 残業時間の実数:平均だけでなく、繁忙期を含めて確認する
  • 有給休暇・所定労働時間:日々の働き方を見る
  • 次に経験したい仕事ができるか:仕事内容や案件規模、役割を確認する
  • 自分が重視する会社の文化があるか:技術・育成・働き方などを見る
  • リモートワークなど希望する働き方ができるか

特に、「リモートだから楽」「大手だからホワイト」といった分かりやすい条件だけで判断しないことは重要です。

私の前職もリモート中心でしたが、それでもかなり忙しい環境でした。

見るべきなのは、制度の名前よりも、実際にどのくらい働いているのか、なぜ忙しくなるのかです。激務な会社を入社前にどう見分けるかは「激務な会社の見分け方【調べ方の手順】」で詳しく整理しています。

転職するか決める前でも、外の会社を見ていい

ここで、「まだ本当に転職するか決めていないのに求人を見てもいいのか」と思う人もいるかもしれません。

私は、むしろ決める前に外を見た方がいいと思っています。

同じ会社で長く働いていると、今の残業時間や仕事量が普通なのか、それともかなり多いのかが分かりにくくなります。

求人を見れば、残業時間、所定労働時間、仕事内容、給与、リモート可否などを比較できます。

その結果、

  • 今の会社は思ったより条件が悪くないので残る
  • 異動できれば十分なので社内で動く
  • 他社なら働き方をかなり改善できそうなので転職する

という判断もできます。

転職活動を始めることと、転職を決めることは別です。まず比較材料を集めて、そのうえで残るか辞めるか決めればいいと思います。

転職エージェントも、そのための比較材料を集める手段の1つです。求人票だけでは分からない残業実態や、他社でどんな選択肢があるのかを知るために使えます。

利用する場合の流れは「IT転職エージェント利用の流れ」、選び方は「IT転職エージェントの選び方」で詳しくまとめています。

私も転職のときは、他社の残業の実数や有給の取りやすさまで比較して、そのうえで選び直しました。今の環境が普通かどうかは、比べてみないと分からないものです。

まとめ:辞めたいほどつらいなら、環境を変えることを考えていい

最後に、この記事の内容をまとめます。

  • 辞めたいほどつらいなら、今の環境を変える方向で考えていい
  • ただし「環境を変える=今すぐ退職」ではない
  • 特定案件が原因なら、案件変更や部署異動で改善できる可能性がある
  • 会社・組織そのものが原因なら、転職の方が直接的な解決になる場合がある
  • 残るなら「いつまで・何のために」を決める
  • 転職するか決める前でも、他社を見て比較材料を集めていい
  • 心身に大きな影響が出ているなら、キャリア判断より休むことや相談を優先する

「辞めたい」という気持ちが出てきたなら、それは少なくとも今の働き方を見直すタイミングではあると思います。

無理に「まだ頑張れる」と考える必要もなければ、焦って明日会社を辞める必要もありません。

今のつらさの原因を取り除くために、案件・部署・会社のどこまで変える必要があるのか。

まずはそこを考えてみてください。

そして、会社そのものを変える必要がありそうなら、一度外の求人を見て「今とはどんな選択肢があるのか」を確認するところから始めれば十分です。会社選びで後悔しないための全体像は「文系・未経験のIT転職、後悔しない進め方」も参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 激務で辞めたいと思うのは甘えですか?

甘えと決めつける必要はありません。

辞めたいと感じるほど今の働き方がつらいのであれば、まず何が原因なのかを整理してみてください。長時間労働なのか、案件の掛け持ちなのか、人間関係なのか、仕事内容なのかによって、環境の変え方も変わります。

Q. 激務ならすぐ転職した方がいいですか?

必ずしもすぐ転職する必要はありません。

今の案件だけが原因なら、案件変更や部署異動で改善する可能性があります。一方で、会社全体で人手不足や長時間労働が常態化しているなら、転職の方が直接的な解決になる場合があります。

Q. 1年目で辞めるのは早いですか?

年数だけで決める必要はないと思います。

今後改善する具体的な見込みがあるか、今の会社で得たい経験が残っているか、そのために現在の負荷を続ける価値があるかを見て判断する方が実用的です。

Q. 異動と転職、どちらを先に考えるべきですか?

会社そのものには大きな不満がなく、原因が特定の案件や部署にあるなら、まず異動を考えるのがおすすめです。

一方で、どの部署でも同じ問題が起きている、異動しても働き方が変わらないと分かっている場合は、転職を考える意味があります。

Q. 転職するか決めていなくても、転職活動を始めていいですか?

問題ありません。むしろ、他社と比較してから残るか転職するか決める方法もあります。

求人を見るだけでも、今の給与・残業時間・仕事内容が他社と比べてどうなのかを確認できます。転職活動を始めたからといって、必ず転職する必要はありません。

Q. 次も激務な会社を選ばないためには何を見ればいいですか?

平均残業時間だけでなく、通常期と繁忙期の差、担当案件数、離職率、有給取得率、案件の商流、役割分担などを複数組み合わせて見るのがおすすめです。具体的な確認方法は「激務な会社の見分け方【調べ方の手順】」で詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

文系・未経験からITエンジニアになり、業務用アプリの開発を5年経験。バックエンドからフロントエンドまで一人で作れるフルスタックエンジニアで、現在はPMも兼務。AWS・Azureなど実務での経験をもとに、未経験からのIT就職・転職と学習法を発信しています。

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